2010年2月27日土曜日

宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-



宮本武蔵。巌流島の佐々木小次郎との決闘が有名です。しかし、彼はそのことついて語ることはなく、自慢していたのは吉岡一門との戦いでした。何故なのか?また、彼の流派は「二天一流」という二刀流なのですが、何故なのか?天とは何なのか?

武蔵は何を目指していたのか?十七のときに関が原の戦に石田三成側で参戦し、騎馬武者にコテンパンにやられたこと。生涯にわたって何度も戦に出ているけれど、たいした働きもなく、それでも戦に出ることにこだわったのは何故なのか?そもそも何故武蔵は強かったのか?

以上の疑問に五輪書という武蔵が遺した兵法書に基づいて押井守氏が答えた原作をベースに作られています。そもそも武士とはどういう存在だったのかをペルシャで成立した騎兵からはじめて近代戦の戦車まで話がとんだり、日露戦争でロシア兵との白兵戦で日本兵が逃げ回ったので、武士道という虚構をでっち上げたのだとか、いろいろ豆知識が面白い。また、アニメもProduction IGなので、レベルは高いです。

一般向けではないとは思いますが、武蔵という人物の見方として面白い作品です。

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