セイバーメトリクスを用いて貧乏メジャーリーグ球団アスレティックスがヤンキースなどの金満球団と互角以上の成績を収める物語。主人公は将来を嘱望された野球選手ビリー・ビーン。「ビリー・ビーンというのはこっちに夢をみさせてくれる」ほどのプレイヤーで、成功はどのスカウトも疑わないほどの資質にめぐまれながら、失敗にうまく対処・適応できずフィールドを去っていきます。しかし、スカウトとして再起し、アスレティックスのGMとして活躍します。
セイバーメトリクスはかなり前にその手の本を読んだことがあったので、バッターの資質として大事なのは打率や打点ではなく出塁率+長打率、いわゆるOPSまでは知っていましたが、長打率よりは出塁率が4:1の割で重要であるとか、投手の成績では奪三振率、与四死球率、被本塁打率という投手がコントロールできる数字が大事であり、守備が関係する防御率は重要ではないなど、知らない知識も盛りだくさん。特に、投手の被安打率は単なる運・不運の問題で、上記の3つの数値がほぼ同じ投手でも人や年によって被安打率はバラつくとのこと。
ということで、おすすめの本です。
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