2010年6月10日、7月28日、株式会社ディスコ木村氏によるWEBセミナーの備忘録
1.ポジショニング
(1)ユーザビリティー55点(1位徳島95点)
(2)WEBサイトのアクセス数は750校中26位
視聴率1.3%(1位東大4.5%、2位慶応4.1%、Yahoo85%、Google55%)、平均視聴回数=2.2、平均視聴ページ=8.3ページ。視聴率は1300人のモニターの統計データ。
全国の大学の中で26位だけれど、本当は5,60位くらい(半分は病院)大学を知っている人しか来ない
(3)DARの判定:アクセス数は多いが、ユーザビリティーは低い。
2.トップページのFirstViewで95%のクリック率(下のほうは誰も押さない)
受験生はライトユーザー=必要に迫られたときに1,2ページ見るだけ、見つからないとすぐにあきらめる。女子高生は携帯がメイン、男子高生は家のPCで情報検索を行う。大学の検索をどうしたか在校生にアンケートをとったほうがよい。
3.アクセスログはWEBマーケッティングの必須アイテム、とくにリファラー(検索ワード)が重要。3つのキーワード=「訪問理由」「集客力」「誘導力」。なんらかの理由でWEBに来ている。それに応えるコンテンツを用意。
4.4月21日のデータの解析結果
訪問者約8000人、閲覧ページ約40000、一人当たり5ページ.
検索エンジン:Yahoo55%、Google42%。普通よりGoogleの比率が高い。高校生はYahooを使うので、普通ではない(高校生以外が多数いる)。
参照サイト=医学図書館、大学病院
トップページ入り口率=32%、直帰率=27%、サイト全体の直帰率36%
直帰率が低い=ちがうキーワードで来ている人がすくない=検索エンジン対策ができていない。
5.キーワード分析:大学に関する固有名詞65%、病院に関するもの=17%の計82%
あるカイロプラクティックの店では、キーワードの分析をもとに「顔のゆがみ」のコンテンツをトップページにもってきてアクセス数、売り上げが急上昇。
6.大学WEBサイトの分数式:資料請求数%アクセス数。分母、分子をいかに大きくするか。
7.アクセス数をあげるにはキーワードのアクセス数VSランクのロングテールで、上位のワードのアクセス数の増加は至難。だが、ロングテール部分は比較的容易。それで成功したのが龍谷大学。入試広報が徹底的にリファラーを分析し、検索ワードに対応するページを作成。
大学サイトでクラブ活動のPageの人気が高い、しかしそれを顧客に変える(コンバージョン)方向にはあまり力がいれられていない
コンバージョン率は0.95%。それをあげるには?
8.SEOの観点:「オープンキャンパス 薬学」で検索しても、100位以下。誰も見ないし、もちろんこない。
9.サイトマップをひっくり返す。昔はルートから降りて、登ってをくりかえしてWEBを読んでくれた。いまは、下にたどるのがメイン。下に下にたどるだけでよいようなサイトの構成を。
10. Another HTML lint gateway。HTMLの文法チェックのサイト
以上です。木村氏の話は分かりやすく、面白いものでした。
2010年7月31日土曜日
2010年7月30日金曜日
The Catcher in the Rye
ケアンズの出張中にで読んでいた本。原書ではなく、村上春樹訳のもの。いわゆる「ライ麦畑でつかまえて」ですが、タイトルには、英語+「キャッチャー・イン・ザ・ライ」だけ。
攻殻機動隊のStand Alone Complexで、アオイが自問自答した 『I'd pretend I was one of those deaf-mutes(+should I?)』というフレーズが気になったので読んでみました。読めば読むほど、アオイ少年と本の主人公ホールデンが重なる。ホールデンの口調がアオイ少年と非常に似ていて、ホールデンが「少佐以上の」超A級ハッカー(クラッカーが正しい)なら、アオイになるのだろうと、勝手に思いながら読みました。(また、アニメではトグサとアオイの印象が妙にダブっていたのですが、Wikipediaに『「笑い男は若い頃のトグサのような人間なのだろう」と意識しながら演じたという。』という山寺氏のコメントを見つけ納得。)
妹のフィービィーに、「ライ麦畑でつかまえたら」を「『ライ麦畑で出会ったら』っていうのよ」と教えられる場面が後半にあります。そのとき、ホールデンは『・・・何千人もの子供たちがいるんだけど、ほかには誰もいない。つまりちゃんとした大人みたいなのは一人もいないんだよ。僕の他にはね。それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ちそうになる子供がいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。・・・そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。I'd just be the catcher in the rye and all. 』
攻殻機動隊の「笑い男事件」がなければ、読まなかった本ではあります。「若いときはこういう風に感じていたよね」的な共感は感じられる本ではあり、まったくつまらない本ということはないです。村上春樹氏の解説は読んでみたかったですね。「著者の要請により、それが不可能になりました」という末尾の一文は残念です。
2010年7月18日日曜日
ケアンズ
StatPhys24という統計物理の国際会議のためケアンズに来ました。StatPhysは3年に一度、統計物理の全分野の研究者が集まる会議で、参加するのは前回のジェノバでのStatPhys23からの2回目。朝6時に到着し、ケアンズのエスプラネード通りという海に一番近い通りのコンドミニアムに7時着。コンドミニアムからは、トリニティー湾やラグーン、ラグーン・プールも見晴らせるすばらしいロケーションでした。近くを散策後、エアの疲れもあり、そのまま昼寝。明日からの会議が楽しみです。
もっとも、前回の参加の経験からは、統計物理ってこのままで大丈夫?という印象を抱いたので、そういうのを吹き飛ばすほどの面白い講演を期待したいものです。
ちなみに、コンドミニアムは、蟻さんがたくさんいるところを除けば快適です。蟻は、熱帯のリゾートなのだから仕方がないのでしょう。
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