2009年7月31日金曜日
ふたつのスピカ
NHKのドラマ「ふたつのスピカ」の最終回を見ました。
主人公アスミの友人でもあり、最強のライバルであった鈴木君のアスミへのビデオレターが泣かせます。鈴木君の四十九日に出るのかどうかで、友人かどうかを判断しようとする残された友人たち。鈴木君の交代要員となったアスミはNASA留学の訓練がその日もあり、それに出ないような人をクルーとして受け入れられないという教官。鈴木君のビデオレターは、板ばさみのアスミの背中をこれでもか、と強く押す役目を果たす。「どんなにつらい日々であっても、それは僕がすごしたかった日々なんだということを忘れないでほしい」。鈴木君役の中村優一さんの演技は感動的でした。こんなことを言われて、がんばらない人は人ではない。
今日で期末試験も終わり。しばらく休んで、8月頭から研究を再開しようと思います。競馬研究もあるし、2ちゃんねるもあるし、相関二項分布もあるし。
2009年7月30日木曜日
本「北方三国志 6」
ついに三国志の主役?諸葛孔明の登場。「三顧の礼」を尽くし、劉備が軍師として迎える話が有名です。北方三国志では、劉備と孔明の内面まで描写しようとする。たしかに、三国志演義では神様のような活躍をする人物が田舎の田んぼを耕して、そうした人生に満足できるのか?自分の能力を試してみようとは思わないのか?こうしたことを考えると、孔明の心のなかは北方氏の描くような、鬱々とした思いがあったのかも知れない。また、劉備にしても、流浪の6千の流浪の軍の隊長にすぎない身で、人をどう説得するのか。
結局、お互いの志を、思いをぶつけることでしか、人は動かないし、また動かせない。そこを描いているのが北方三国志なのでしょう。
一方、曹操は南征の準備を完了し、ついに出撃。荊州北部を制圧し、残るは劉備(荊州南部)、孫権(揚州)そして馬超(涼州)、益州(劉璋)のみと、その覇業も完成に近づきます。第7巻は、「レッドクリフ」の世界です。しかし、レッドクリフの周瑜は、もっと美男子を使ってほしかった。周喩にある切れ者のイメージがトニーレオンには感じられないし、なにより周喩は美周郎とも呼ばれた人なのだから。
2009年7月25日土曜日
本「『多様な意見』はなぜ正しいのか?」
集合知のメカニズムをサンタフェの複雑系の研究と絡めて理解し、解説した力作。
内容は、ここにうまくまとめられています。関係ないですが、こういう読書メモを残すのは大事なことかも知れないと思いました。
内容は、多様な集団がなぜうまく問題解決できたり予測できたりするのか、という点を、問題を捉える観点、観点のカテゴライズ、問題を解くテクニック、予測のテクニックについて準備し、多様な集団だと、一人や一様な集団ではトラップされる困難も乗り越えられたり、一人一人の予測にある誤差をお互いに打ち消しあうからだと説明する。その説明に用いている例も簡潔で分かりやすい。後半では、多様な集団は多様な価値観を持つことにより、集団としての優先順位がつけられなくなるというアローの定理などを説明し、集団がうまく機能しないこともあること。それでも、多様な価値観が多様な問題を解くテクニック、予測のテクニックにつながりもすることなどを解説。
競馬ファンがいかにしてオッズを生み出すのかに興味があったので、大変参考になりました。競馬ファン一人一人が異なる予測方法(モデル)を使うことにより、また、勝ち馬をあてないと損するといいう淘汰圧により、適度な淘汰圧がかかった状況での多様性が保たれる。(万馬券をとるには、人とは異なる予測モデルを用いる動機となり多様性の源となる。まったく見当はずれな予測モデルを採用すると損ばかりして、競馬の市場から排除される。)こうして競馬の市場では、驚くべき効率性が実現することになる(得票率=勝率となる)。では、これを人工市場で再現可能なのか?また、たったひとつの予測モデル、ただし、むちゃくちゃ多数のファクターを持つ複雑なモデル、では競馬ファンの多様な集団に勝てないのか?などなど、いろいろ調べてみたいと思っています。(物理の論文になるとは思えないけれど。)
2009年7月17日金曜日
PC:Vaio Type P
2009年7月12日日曜日
本「競馬の壷」
競馬本です。アマゾンで高評価だったので読んでみました。
競馬は本来、結果論でしか語ることができない。しかし、レースの攻略パターンを数多く持っていれば、そして、そのパターンを使いこなせるようになれば、精度の高い的確な予想ができるようになるだろう。
と始まり、
「予想とはそのレースでもっとも能力を発揮できる可能性を持った馬を見つけることである」
と締めくくる。
で、あとはいろいろな解説が続きます。競馬の知識をつける上では有用ではある。けれど、京大式と同じで、解説が統計でおさえられていない。レースの攻略パターンがあるとしたら、それはルールとして表現でき、そのルールの正しさはデータで検証可能なはず。それがない。
でも、競馬予想を考える上でいろいろヒントが得られそうです。
2009年7月8日水曜日
本「棟広馬券塾」
2009年7月4日土曜日
マンガ「神の雫 20」
第6の使徒対決。テーマは「宇宙」で神崎の意図は「人間の本当の優しさ」「旅立ち」。そしてワインは「バローロ」。
一青は正統派の「ブルーノ・ジャコーザ」、雫は革新派バローロボーイズのルチアーノ・サンドローネの「カンヌピ・ポスキス」で、雫の勝ち。一口飲んで自分の負けを理解し納得する一青。
「男はね、負けてその敗北を認めなおかつ糧にすることでしか成長していけない生き物なんだ」と語るモノポールオーナー。
バローロはまだちゃんとしたのを飲んだことがないので、ジャコモ・コンテルノの正統派のとか、バローロ・ボーイズのものとか飲んでみたくなりました。しかし、値段が1万を超えてしまうので、ルチアーノ・サンドローネの「ネッビオ-ロ・ダルバ・ヴァルマッジョ-レ」あたりを探してみようと思います。
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