2009年7月30日木曜日

本「北方三国志 6」



ついに三国志の主役?諸葛孔明の登場。「三顧の礼」を尽くし、劉備が軍師として迎える話が有名です。北方三国志では、劉備と孔明の内面まで描写しようとする。たしかに、三国志演義では神様のような活躍をする人物が田舎の田んぼを耕して、そうした人生に満足できるのか?自分の能力を試してみようとは思わないのか?こうしたことを考えると、孔明の心のなかは北方氏の描くような、鬱々とした思いがあったのかも知れない。また、劉備にしても、流浪の6千の流浪の軍の隊長にすぎない身で、人をどう説得するのか。

結局、お互いの志を、思いをぶつけることでしか、人は動かないし、また動かせない。そこを描いているのが北方三国志なのでしょう。

一方、曹操は南征の準備を完了し、ついに出撃。荊州北部を制圧し、残るは劉備(荊州南部)、孫権(揚州)そして馬超(涼州)、益州(劉璋)のみと、その覇業も完成に近づきます。第7巻は、「レッドクリフ」の世界です。しかし、レッドクリフの周瑜は、もっと美男子を使ってほしかった。周喩にある切れ者のイメージがトニーレオンには感じられないし、なにより周喩は美周郎とも呼ばれた人なのだから。

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