2010年6月10日木曜日

知性の限界



「理性の限界」が非常に面白かったので、その続編というこの本を読んでみました。結論から言えば、この本も分かりやすく書かれていて、楽しめる本ではあるのですが、「理性の限界」の第3部のゲーデルの不完全性定理から神様の存在証明までの、ワクワク感はなかったです。

昨日まで太陽が昇ったからといって、明日もまた昇る保証はない。同じように、帰納法がこれまでうまくいったからといって、これからもうまくいくとは限らないし、だから帰納法を帰納法では正当化できない。科学とは、反証可能な予言を行い、それで否定されるか、生き残るか、の繰り返しを通して、続けていくもの。その過程で、「真理」に近づいているかどうかは保証の限りではないけれど。

いろいろためになる本です。科学を学ぶ学生さんには是非読んでほしい。

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