2010年8月29日日曜日

チタンマグポット500ストーブセット ECA268



今週末の北アルプス登山用に買ったストーブセット、エバーニューのECA268が届いたので、さっそく実験。これは、アルコールストーブとスタンド、500ccのマグカップがセットになったもので、チタン製のため非常に軽い。高校時代、登山部ではラジウスというガソリンストーブでお湯を沸かしたので、今回はガスストーブの手ごろなものを探していたのですが、その過程でアルコールストーブなるものを目にしたのです。トランギアのも武骨でいい感じなのですが、アマゾンのレビューを見ると「重い」とあったので、チタン製で軽いこのセットを選択。

メチルアルコールが手元にないので、チーズホンデュのときに使う固形アルコール燃料で水を沸かしてみました。400ccの水をマグカップにいれ、アルコールランプをセットせずに、パワープレートという板状のものをスタンドの底に置き、燃料をセットして点火。勝手がわからず、スタンドを完全にセットする前にやってしまったので、マグカップをセットするのに時間がかかり、結局水が沸騰するまえにタイムアップ。燃料が燃え尽きてしまいました。けれど、結構温度は上がっていたので、300cc程度なら固形燃料一個で十分かもしれません。

今回の失敗は、パワープレートの上で燃料を燃やしたため、パワープレートの穴を通して溶けた燃料の一部が下にもれてしまったことです。木のまな板の上で実験を行ったのですが、終了後確認すると、もれた燃料の一部が固まっていました。プレートの上に紙をひいて、その上で燃やすのがいいかもしれません。

今週末の立山・五色が原のハイキングでさっそく使ってみようと思います。

2010年8月25日水曜日

悲惨な未来

今日は教員研修で、リクルートの方の話を伺ったのですが、結構大学の未来は悲惨でした。結論から言えば、私立大学なら上位20校は生き残るけれど、それ以外は全滅。過去10年の間に上位20校の学生の比率は40%から50%まで上昇し、一方、それ以外の570校は減少。その上位20校は、早稲田、明治、日大に始まり、11位に青山、14位に慶応、18位専修、19位駒沢など。高校の指導も、こうした大学への進学が実績になるので、この二極化はさらに進む。

一方、これからの10年に目を向けると、学生数(18歳人口)は120万を維持する。けれど、2015年ごろから徐々に減りはじめ、2025年には100万、2040年に61万人で、現在の大学の定員と同じになる。つまり進学率が100%でようやく定員を確保できるレベル。進学率が50%なら、上位20校でカバーできるので、その他の大学は全滅。2070年には30万、2100年には15万で、こうした数字と通りにすすむとは限りませんが。つまり、大学がまあまあ安泰なのはここ10年で、それ以降は壊滅するのでしょう。2040年は、私は引退しているでしょうが、年金はもらえるわけがないことがよくわかります。

で、対策としては、
(1)いまいる大学をよりよくし、学生さんにたくさんきてもらえるようにする。
(2)頑張って研究し、上位20の私立大学か国公立の大学に移籍する。
の二つあるわけですが、どちらの選択肢が個人として正しいのでしょう。難しいといえば難しいし、自明とえば自明。いづれにせよ研究は頑張り、広報活動をしっかりして学生さんにアピールするのは必須のようです。

2010年8月23日月曜日

プリオン説はほんとうか?



タイトルの通り、牛の狂牛病や羊のスクレイピー、人のヤコブ病などのプリオン病の病因は本当にプリオンタンパク質なのか、を丹念に解説した本。異常なプリオンタンパク質が病因であり、動物に存在する正常なプリオンタンパク質に接すると、異常なプリオンに変化させ、それが進行するとプリオン病になる。細菌やウイルスといった、ゲノムをもったものが病因ではなく、タンパク質がプリオン病を引き起こすのだという新しいメカニズムの発見と、プリオン病のマーカーとしての異常プリオンタンパク質の発見に対し、1997年プルシナーはノーベル賞を受賞。

本書を読むと、プルシナーの唱えるプリオンタンパク質の病因説はまだ実証されたわけではなく、むしろ微小ウイルスが病因なのだろうなと説得されます。そういう点はおいておくとしても、プリオン説、反対仮説などを詳細に説明し、実験結果から何が主張でき、なにが主張できないかを分かりやすく説明していて、非常に楽しめる本でした。

この本がいいと勧めてくれた友人は「プリオンの研究がしたい」と言ってましたが、私はやりたくないです。生物は実験が大変すぎる。プリオンタンパク質がどの程度感染力をもつかどうか調べるのに、10匹のマウスで感染をみて、10倍に希釈して、再度10匹のマウスで感染を調べ、これを感染するマウスがいなくなるまでやる。100匹使えば、10のマイナス10乗倍の希釈までは2ヶ月で実験できるわけですが、それで分かるのはもとの試料感染力だけ。私には無理です。

2010年8月15日日曜日

ひまわり畑



テレビ(たぶんめざましテレビ)で座間市のひまわり畑が紹介されたので、今日見に行ってきました。座間駅からタクシーで980円。帰りは配車してもらって1160円。バスが1時間に1本なので、タクシーか車しかアクセスがない。まわりには水などの販売機はなく、売っているのはひまわりの生花(200円)のみ。今週末に「ひまわり祭」を行うようですが、すでに満開でした。きつい照り返し、土から立ち上るむっとした水蒸気。でも夏もそろそろ終わりですね。

最近、地もとのお祭り見物にいくことが多いのですが、結構どこも盛況です。今週末は相模大野でも「もんじぇ祭り」です。

2010年8月7日土曜日

親鸞



ワンピースと親鸞のどちらが面白いか、という論争?がどこかのラジオ番組であったそうで、そこまで面白いのかどうか検証のため読んでみました。

親鸞といえば、「善人なおもて往生する。いわんや悪人おや」というのが有名で、その言葉がどういう過程で生まれてくるのかにも興味があったのですが、どうも、それは親鸞のオリジナルではなく、親鸞の師にあたる法然のまわりでは、普通のアイデアだったみたいです。親鸞のすごいのは、「すべての人は悪人である」というアイデアにまで突き詰めていくところなのでしょう。

ワンピースより面白いかどうかですが、私にはワンピースのほうが面白いです。