2010年8月25日水曜日

悲惨な未来

今日は教員研修で、リクルートの方の話を伺ったのですが、結構大学の未来は悲惨でした。結論から言えば、私立大学なら上位20校は生き残るけれど、それ以外は全滅。過去10年の間に上位20校の学生の比率は40%から50%まで上昇し、一方、それ以外の570校は減少。その上位20校は、早稲田、明治、日大に始まり、11位に青山、14位に慶応、18位専修、19位駒沢など。高校の指導も、こうした大学への進学が実績になるので、この二極化はさらに進む。

一方、これからの10年に目を向けると、学生数(18歳人口)は120万を維持する。けれど、2015年ごろから徐々に減りはじめ、2025年には100万、2040年に61万人で、現在の大学の定員と同じになる。つまり進学率が100%でようやく定員を確保できるレベル。進学率が50%なら、上位20校でカバーできるので、その他の大学は全滅。2070年には30万、2100年には15万で、こうした数字と通りにすすむとは限りませんが。つまり、大学がまあまあ安泰なのはここ10年で、それ以降は壊滅するのでしょう。2040年は、私は引退しているでしょうが、年金はもらえるわけがないことがよくわかります。

で、対策としては、
(1)いまいる大学をよりよくし、学生さんにたくさんきてもらえるようにする。
(2)頑張って研究し、上位20の私立大学か国公立の大学に移籍する。
の二つあるわけですが、どちらの選択肢が個人として正しいのでしょう。難しいといえば難しいし、自明とえば自明。いづれにせよ研究は頑張り、広報活動をしっかりして学生さんにアピールするのは必須のようです。

0 件のコメント: