2012年1月2日月曜日

あけましておめでとうございます


ここのところブログの更新がまったくありませんでした。11月に3件書いたあとは皆無で、その前は7月の3件。この原因が情報カスケードの投票実験の論文。昨年の元旦のブログでも書きましたが、2010年の10月に行った実験のデータ解析と、その追試で2011年は終わってしまった。で、出来上がった論文が「Phase transition to two-peaks phase in an information cascade voting experiment」。

アーカイブへの投稿は12月13日ですが、最初の原稿は11月中旬に完成し、その時点でのタイトルは」「Two types of Phase Transtion in an information cascade voting experiment 」。ヒトの協同現象での相転移を実験でカッチリ示せたものだという自信もあり、サイエンスのレポートに投稿したのが11月16日。しかし、11月28日にエディターから「より専門的な雑誌に投稿したほうがいいでしょう」というメールが来てアウト。そこで、今度は物理の雑誌でNo.1のPRL(Physical Review Letter)に投稿したのが12月14日。サイエンスと違って、物理の人ならこの仕事の価値が分かるかと思っていたら、翌12月15日にリジェクト。まさに「瞬殺(By H氏)」でした。しょうがないので、Physical Review Eのレターセクション(Rapid Communication)に同じ原稿をまわしてもらい、エディターに、「内容には自信があるから、PRLで蹴られたけれど見てくれ」と書いて投稿(12月16日)。12月23日にエディターから「レフェリーにまわした」という返信をもらって、ようやく専門家の意見が聞ける状況になりました。

競馬論文1と同じく前途多難な論文になりそうですが、内容には自信を持っているので、レフェリーのコメントが楽しみです。今年は、この論文で分かったことをベースに、ヒトの情報のコピーのミクロとマクロについて理解を深めたいと思っています。

昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

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