2010年2月28日日曜日

Pommery Brut Royal



シャンパンはプレゼントの定番です。その定番のシャンパンの中でも定番中の定番なのは、モエとヴーヴクリコとこのポメリー。プレゼントにはいいけれど、自分で飲むように買うならスパークリングやカヴァで十分なので、買うこともなく、ポメリーを飲むのはこれで2度目でした。(たしか、一度目はプレゼントに持っていった先で飲みました。)

せっかくのシャンパンなので、シャンパングラスで飲んだのですが、辛口(Brut)で非常に飲みやすい。たしかに、どんな料理にでも合わせられる万能タイプ。ちなみに、Brutのシャンパンを最初に造ったのがポメリーらしい。

追記:このシャンパンは先週の卒論発表の打ち上げ後に卒研生の皆様から頂きました。ありがとう。ちなみに、プレゼントを貰ったのはこの大学に来た年の1997年度のこと以来です。そのときはワイングラスを頂いたのですが、クリスタル製の美しいもので、我が家では花瓶としてほぼ常時活躍しています。

2010年2月27日土曜日

宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-



宮本武蔵。巌流島の佐々木小次郎との決闘が有名です。しかし、彼はそのことついて語ることはなく、自慢していたのは吉岡一門との戦いでした。何故なのか?また、彼の流派は「二天一流」という二刀流なのですが、何故なのか?天とは何なのか?

武蔵は何を目指していたのか?十七のときに関が原の戦に石田三成側で参戦し、騎馬武者にコテンパンにやられたこと。生涯にわたって何度も戦に出ているけれど、たいした働きもなく、それでも戦に出ることにこだわったのは何故なのか?そもそも何故武蔵は強かったのか?

以上の疑問に五輪書という武蔵が遺した兵法書に基づいて押井守氏が答えた原作をベースに作られています。そもそも武士とはどういう存在だったのかをペルシャで成立した騎兵からはじめて近代戦の戦車まで話がとんだり、日露戦争でロシア兵との白兵戦で日本兵が逃げ回ったので、武士道という虚構をでっち上げたのだとか、いろいろ豆知識が面白い。また、アニメもProduction IGなので、レベルは高いです。

一般向けではないとは思いますが、武蔵という人物の見方として面白い作品です。

2010年2月24日水曜日

矢崎先生の退任講演会&パーティー

矢崎先生の退任記念講演会&パーティに関する告知です。みなさんご参加ください。

2010年2月23日火曜日

徹底抗戦



堀江氏がかつて率いたライブドアという会社。株式の100分割とそれによる株価の乱高下を引き起こしたり、独自の技術や理念もなく、その株価の乱高下を巧みに使って、出来たキャッシュでネット企業を買収していく。確かに、金を儲ける才能には長けているし、賢いのでしょうが、ロクデモない企業、企業人だと思っていました。要するに仕手戦をやる株屋と企業買収しか能がないと(私にはそういう才能はありませんが)。が、「ライブドア事件」で逮捕。堀江氏によるライブドア事件の本ということで読んでみました。

結論から言うと、堀江氏が無罪かどうかはともかく、日本の検察の怖さを知るにはいい本かもしれません。ドラマのHEROではキムタク演じる検事が容疑者を徹底的に追求し、弁護士とも戦う文字通りのヒーローとして活躍します。それはドラマだからいいのであって、検察の怖いところは、検事一人一人が独立に動き、捜査権もあり、起訴することが出来る(検察しか起訴できない)オールマイティーなところ。さらに刑事事件に関しては弁護士も検察のOBがほとんどで、独立なはずの裁判官を検事が務めたり(判検交流)もする。要は、検察に目をつけられたらThe End。怖いシステムです。

この状況を知った上で最高裁まで闘う堀江氏は、単なる仕手戦+買収屋ではなかったのかも知れません。彼も書いているように、検察と手を握り有罪を認めて執行猶予を得るのがリターンは最大。一方最高裁までやってもおそらく負けで実刑判決を受けるのなら。もちろん、「徹底抗戦」というポーズかもしれませんが。

しかし、そこまでして検察が堀江氏をつぶす理由は何だったのでしょうね。

追記:「徹底抗戦」と「グルメの嘘」、ほしい人は本棚から持っていってください。早い者勝ち。O君「神の雫23巻」借りています。22巻まではいつでも持っていってください。

2010年2月20日土曜日

グルメの嘘



毎朝チェックしているブログのひとつが友里氏のがあります。グルメ関係のもので、最近外食の回数がメッキリ減ってしまった身としては、関係ない話なのですが結構楽しめる。で、彼が最近書いたグルメガイドでない本ということで読んでみました。

結論からいうと、彼のブログを毎日読んでいると読む必要はない、です。グルメ評論、ジャーナリズムが日本には存在せず、店と書き手の馴れ合いのもと、数多のグルメ本、レストラン案内が出版されている、という指摘。つまりは、本代、雑誌代を払って店の広告を読まされている。まあ、その通りなのでしょうね。一方、ネットの口コミサイトも、サイトがお店からお金を貰い始めると、厳しいレビューに対する規制が入り、信用に欠ける、とも。

でも、私は口コミサイトの情報は、ちゃんとフィルタリングすれば、グルメガイドよりはよっぽど信用できると思っています。たしかに、お店に対する指摘を書くと、変更を求められたりもするし、組織票っぽいレビューもあったりもしますが。(今年のF谷君の研究が正しいなら、一般の人はちゃんと外れをつかまないように選択しているはずなので。)

2010年2月18日木曜日

明日をどこまで計算できるか?



バタフライ効果は有名です。東京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンを引き起こすとか。これは誤解を招きやすい表現で、実際にはそんなことはない。これがいっているのは、カオスとは、初期条件がほんのわずかでも異なると未来は全く異なったものとなりうるという性質のこと。カオスが大気循環のモデルで発見され、運動のパターンが蝶に似ていたので、こうした紛らわしい表現になっているのでしょう。天気予報が難しい理由にバタフライ効果やカオスを挙げるのは間違っている。観測データには限界があるからカオスによりその誤差が急速に大きくなるからではない。その効果もあるかも知れないが別の原因もあると。

この本は、天候、病気、経済(社会)における予測に関するものです。物理学は、天体の運動を記述し、未来予想が可能であることを示しました。それは人類(ニュートン)の偉大な勝利だったのですが、では他の分野でも予想はできるのでしょうか?それに対する答えは「出来ない」。なぜなら、こうしたシステムは正と負のフィードバックが入りこんだ複雑な系であって、簡単な数式で時間変化を表現すること(モデル化)は出来ないから。これが計算規約性と呼ばれる性質。もし、未来を知りたいならその未来まで待つしかないのだと。例えば、ライフゲームも時間変化のルールは単純だけれど、そのパターンの変化をモデル化はできず、どういう時間変化を行うのかはそのルールで動かすしかない。

非常に参考になりました。

2010年2月15日月曜日

ONE PIECE 56巻



「ワンピースはすばらしい。9巻まで読むと絶対に泣けるぐらい感動する」と教えてもらったので、年末あたりから読み始めました。いやー長かった。56巻すべてを妻が借りてきてくれたのですが、その量は紙袋で2個分。こんなの読めるかと思ったのですが、なんとか読みきりました。

まず、「9巻まで読むと必ず泣けるのか」ですが、それはなかった。ナミの生い立ちの話は感動ものかも知れませんが、泣ける泣けると期待して読むと「こんなものか」となってしまう。途中だれてきて、二十数巻のところで止まったのですが、エニエスロビーでニコ・ロビンを助ける話、ゴーイングメリー号とお別れの場面などは確かに感動ものです。すごいと思うのは、いろいろな細かい内容が後の話に伏線となって絡んでくること。

これだけ広げまくった話をこれからどう収束させていくのか楽しみです。これからは日曜朝のアニメで話を追っていきます。私にはコミックの戦闘シーンではゴチャゴチャしていてイマイチどうなっているのか分からないのですが、アニメだとよく分かるので楽しい。というか、「尾田氏は絵が下手なのでは?ストーリー展開などは天才的にすばらしいけれど」と思うのは私だけなのか。

2010年2月14日日曜日

JOVO



母が私の娘の誕生祝に送ってくれたブロックのおもちゃで遊んでいます。デンマークのおもちゃらしいのですが、直方体を組み合わせるレゴとは違い、正三角形、正方形、正五角形の平面形のプレートを端のジョイント構造でつなぐもので、いろいろ形がつくれて結構面白い。ただし、どういう風に作るとどうなるのかは全く説明されていないので、箱に書いてあるような複雑な形はなかなか難しいです。

昨日は黒猫のジジ(魔女の宅急便の黒猫)のようなのを作ってくれと娘に頼まれたので頑張ったのですが、黒の正三角形の数がすくないのと、なかなか猫らしいなで肩の体を作るのが難しくてギブアップ。今日は飛行機のリクエストだったので、がんばってそれらしいのを作ってみました。



結果がこれです。昔、正三角形を張り合わせて作った面がどういう熱力学的な性質を持つのか調べたことがあるのですが、面心立法格子中での研究はイメージが大変でした。こういうおもちゃは楽しいですが、奥が深そうです。

2010年2月11日木曜日

Endeavor Na02mini-V



学生の勉強用にネットブックを買い足しました。エプソンのNa02mini-Vというもの。これでエプソンからはノート2台(NJ1000?)、ネットブック3台(Na01miniNa02mini)、デスクトップ1台(MR4000)の計6台目です。自分の使うノートパソコンはVaioオンリーなのですが、エプソンダイレクトはアフターサービスがよいので、学生用はもっぱらエプソンになっています。

アフターサービスがよいと思うようになった理由は、2台目に買ったノートパソコンが初期不良で、ハードディスクの認識がおかしく、すぐに(2回目の起動時に)動かなくなったのです。それをアフターサービスに連絡するとすぐに交換対応してくれた、というただそれだけのことなのですが。先日もネットブックNa01miniのキートップが破損し、スペースキーの効きも甘いということで、WEBで修理を依頼すると、土曜日に引き取りにきて月曜日には返却。無償期間内だということで、キーボードを全交換なのに修理費もゼロ。ネットブックは単価が安いのに、修理にかかる費用の負担で儲けなど吹っ飛んでしまいそうです。

肝心のNa02miniの印象ですが、Na01mini武骨さはなくなり、デザインはよくなりました。その点はグッド。ただ、タッチパッドのマウスボタンが押しにくく、Na01miniと同じで改善されていない。Linuxに関してはUbuntu9.10を入れると、タッチパッドを自動認識。認識せず仕方がないからマウスをつないで使う必要があるNa01miniよりもその点ではよいです。

以上、学生用にエプソンのPCを買っていますが、自分用のPCとして欲しいかといわれると微妙です。Vaioが持つ色気というか、所有欲をくすぐるものはエプソンのものには全くない。今度は私のノートを買いかえる予定ですが、エプソンは最初から除外するでしょう。

業務連絡:使いたい人は使ってください。Office 2007(Windows XP)とUbuntu Linux9.10が使えます。R、RUBY,TEXは適当にいれてください。

2010年2月2日火曜日

下流大学が日本を滅ぼす!



読んでいてムカつく本。ちょっとひどい。あまりにも上から目線なのと、三流大学の学生を馬鹿にしすぎているのと。研究室の本棚にあってパラパラと眺めていたら、ムカムカきて読んでしまった。ここで悪口をいうために読んだという感じです。

ただ、彼が最後に提案していることは、実現可能性があるかはともかく、正しいとは思います。大学は、幅広く深い教養を身につけ研究、思索にふける場となり、それを求める少数の学生のみ受け入れる。生きていく術を学びたい大多数の学生には職業大学を用意する。そして、いつでも学べる、学びなおせる環境にする。

しかし、なぜこの本が研究室にあったのか?たしかに、北里大学のレベルは一流ではないかも知れないけれど「下流大学」ではない(多分)。もっとも、今年の熱力学の成績には驚いたので、そうなってきたのかも知れませんが。