2010年2月23日火曜日
徹底抗戦
堀江氏がかつて率いたライブドアという会社。株式の100分割とそれによる株価の乱高下を引き起こしたり、独自の技術や理念もなく、その株価の乱高下を巧みに使って、出来たキャッシュでネット企業を買収していく。確かに、金を儲ける才能には長けているし、賢いのでしょうが、ロクデモない企業、企業人だと思っていました。要するに仕手戦をやる株屋と企業買収しか能がないと(私にはそういう才能はありませんが)。が、「ライブドア事件」で逮捕。堀江氏によるライブドア事件の本ということで読んでみました。
結論から言うと、堀江氏が無罪かどうかはともかく、日本の検察の怖さを知るにはいい本かもしれません。ドラマのHEROではキムタク演じる検事が容疑者を徹底的に追求し、弁護士とも戦う文字通りのヒーローとして活躍します。それはドラマだからいいのであって、検察の怖いところは、検事一人一人が独立に動き、捜査権もあり、起訴することが出来る(検察しか起訴できない)オールマイティーなところ。さらに刑事事件に関しては弁護士も検察のOBがほとんどで、独立なはずの裁判官を検事が務めたり(判検交流)もする。要は、検察に目をつけられたらThe End。怖いシステムです。
この状況を知った上で最高裁まで闘う堀江氏は、単なる仕手戦+買収屋ではなかったのかも知れません。彼も書いているように、検察と手を握り有罪を認めて執行猶予を得るのがリターンは最大。一方最高裁までやってもおそらく負けで実刑判決を受けるのなら。もちろん、「徹底抗戦」というポーズかもしれませんが。
しかし、そこまでして検察が堀江氏をつぶす理由は何だったのでしょうね。
追記:「徹底抗戦」と「グルメの嘘」、ほしい人は本棚から持っていってください。早い者勝ち。O君「神の雫23巻」借りています。22巻まではいつでも持っていってください。
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