2009年9月21日月曜日

馬券会計学



競馬の勉強に読んでみました。

内容は、「儲け=払い戻し額ー(馬券)購入額」なので、購入額を下げるために、新馬戦、未勝利戦に限定し、さらに馬を研究して絞り込む。払い戻し額を上げるために、万馬券を狙う」というシンプルなもの。これがこの本の売りの「3つのルール」。この新馬戦、未勝利戦に限定するというアイデアは浅田次郎氏も「おはこ」にしていたらしい、という点は興味深い。けれど、全体としてデータが貧弱(ほぼ皆無)で、説得力に欠け、結局自分で運営している競馬情報サイトのPR本でしかない。

例えばオッズが2倍以下の馬の勝率が5割であった。だから人気馬を捨て、万馬券を取りに行くのが正しい、という論理。2倍以上の馬の回収率は2倍以下の馬の回収率にも負けるか、せいぜい同じはず。また、新馬戦、未勝利戦に限定して、どう馬を選ぶのかについては、厩舎によって調教が異なるので、以下の厩舎の場合は要注意とか、パドックでの馬の見方を磨け、とか、本当かどうかもよくわからないか、または普通の人には無理な内容(なので、自分のサイトに来い?、なのか)。

浅田次郎氏の「おはこ」の作戦が分かっただけ、よしとしましょう。

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