今日は教員研修で、リクルートの方の話を伺ったのですが、結構大学の未来は悲惨でした。結論から言えば、私立大学なら上位20校は生き残るけれど、それ以外は全滅。過去10年の間に上位20校の学生の比率は40%から50%まで上昇し、一方、それ以外の570校は減少。その上位20校は、早稲田、明治、日大に始まり、11位に青山、14位に慶応、18位専修、19位駒沢など。高校の指導も、こうした大学への進学が実績になるので、この二極化はさらに進む。
一方、これからの10年に目を向けると、学生数(18歳人口)は120万を維持する。けれど、2015年ごろから徐々に減りはじめ、2025年には100万、2040年に61万人で、現在の大学の定員と同じになる。つまり進学率が100%でようやく定員を確保できるレベル。進学率が50%なら、上位20校でカバーできるので、その他の大学は全滅。2070年には30万、2100年には15万で、こうした数字と通りにすすむとは限りませんが。つまり、大学がまあまあ安泰なのはここ10年で、それ以降は壊滅するのでしょう。2040年は、私は引退しているでしょうが、年金はもらえるわけがないことがよくわかります。
で、対策としては、
(1)いまいる大学をよりよくし、学生さんにたくさんきてもらえるようにする。
(2)頑張って研究し、上位20の私立大学か国公立の大学に移籍する。
の二つあるわけですが、どちらの選択肢が個人として正しいのでしょう。難しいといえば難しいし、自明とえば自明。いづれにせよ研究は頑張り、広報活動をしっかりして学生さんにアピールするのは必須のようです。
2010年8月23日月曜日
プリオン説はほんとうか?

タイトルの通り、牛の狂牛病や羊のスクレイピー、人のヤコブ病などのプリオン病の病因は本当にプリオンタンパク質なのか、を丹念に解説した本。異常なプリオンタンパク質が病因であり、動物に存在する正常なプリオンタンパク質に接すると、異常なプリオンに変化させ、それが進行するとプリオン病になる。細菌やウイルスといった、ゲノムをもったものが病因ではなく、タンパク質がプリオン病を引き起こすのだという新しいメカニズムの発見と、プリオン病のマーカーとしての異常プリオンタンパク質の発見に対し、1997年プルシナーはノーベル賞を受賞。
本書を読むと、プルシナーの唱えるプリオンタンパク質の病因説はまだ実証されたわけではなく、むしろ微小ウイルスが病因なのだろうなと説得されます。そういう点はおいておくとしても、プリオン説、反対仮説などを詳細に説明し、実験結果から何が主張でき、なにが主張できないかを分かりやすく説明していて、非常に楽しめる本でした。
この本がいいと勧めてくれた友人は「プリオンの研究がしたい」と言ってましたが、私はやりたくないです。生物は実験が大変すぎる。プリオンタンパク質がどの程度感染力をもつかどうか調べるのに、10匹のマウスで感染をみて、10倍に希釈して、再度10匹のマウスで感染を調べ、これを感染するマウスがいなくなるまでやる。100匹使えば、10のマイナス10乗倍の希釈までは2ヶ月で実験できるわけですが、それで分かるのはもとの試料感染力だけ。私には無理です。
2010年8月15日日曜日
2010年8月7日土曜日
親鸞
2010年7月31日土曜日
大学WEBサイトセミナー
2010年6月10日、7月28日、株式会社ディスコ木村氏によるWEBセミナーの備忘録
1.ポジショニング
(1)ユーザビリティー55点(1位徳島95点)
(2)WEBサイトのアクセス数は750校中26位
視聴率1.3%(1位東大4.5%、2位慶応4.1%、Yahoo85%、Google55%)、平均視聴回数=2.2、平均視聴ページ=8.3ページ。視聴率は1300人のモニターの統計データ。
全国の大学の中で26位だけれど、本当は5,60位くらい(半分は病院)大学を知っている人しか来ない
(3)DARの判定:アクセス数は多いが、ユーザビリティーは低い。
2.トップページのFirstViewで95%のクリック率(下のほうは誰も押さない)
受験生はライトユーザー=必要に迫られたときに1,2ページ見るだけ、見つからないとすぐにあきらめる。女子高生は携帯がメイン、男子高生は家のPCで情報検索を行う。大学の検索をどうしたか在校生にアンケートをとったほうがよい。
3.アクセスログはWEBマーケッティングの必須アイテム、とくにリファラー(検索ワード)が重要。3つのキーワード=「訪問理由」「集客力」「誘導力」。なんらかの理由でWEBに来ている。それに応えるコンテンツを用意。
4.4月21日のデータの解析結果
訪問者約8000人、閲覧ページ約40000、一人当たり5ページ.
検索エンジン:Yahoo55%、Google42%。普通よりGoogleの比率が高い。高校生はYahooを使うので、普通ではない(高校生以外が多数いる)。
参照サイト=医学図書館、大学病院
トップページ入り口率=32%、直帰率=27%、サイト全体の直帰率36%
直帰率が低い=ちがうキーワードで来ている人がすくない=検索エンジン対策ができていない。
5.キーワード分析:大学に関する固有名詞65%、病院に関するもの=17%の計82%
あるカイロプラクティックの店では、キーワードの分析をもとに「顔のゆがみ」のコンテンツをトップページにもってきてアクセス数、売り上げが急上昇。
6.大学WEBサイトの分数式:資料請求数%アクセス数。分母、分子をいかに大きくするか。
7.アクセス数をあげるにはキーワードのアクセス数VSランクのロングテールで、上位のワードのアクセス数の増加は至難。だが、ロングテール部分は比較的容易。それで成功したのが龍谷大学。入試広報が徹底的にリファラーを分析し、検索ワードに対応するページを作成。
大学サイトでクラブ活動のPageの人気が高い、しかしそれを顧客に変える(コンバージョン)方向にはあまり力がいれられていない
コンバージョン率は0.95%。それをあげるには?
8.SEOの観点:「オープンキャンパス 薬学」で検索しても、100位以下。誰も見ないし、もちろんこない。
9.サイトマップをひっくり返す。昔はルートから降りて、登ってをくりかえしてWEBを読んでくれた。いまは、下にたどるのがメイン。下に下にたどるだけでよいようなサイトの構成を。
10. Another HTML lint gateway。HTMLの文法チェックのサイト
以上です。木村氏の話は分かりやすく、面白いものでした。
1.ポジショニング
(1)ユーザビリティー55点(1位徳島95点)
(2)WEBサイトのアクセス数は750校中26位
視聴率1.3%(1位東大4.5%、2位慶応4.1%、Yahoo85%、Google55%)、平均視聴回数=2.2、平均視聴ページ=8.3ページ。視聴率は1300人のモニターの統計データ。
全国の大学の中で26位だけれど、本当は5,60位くらい(半分は病院)大学を知っている人しか来ない
(3)DARの判定:アクセス数は多いが、ユーザビリティーは低い。
2.トップページのFirstViewで95%のクリック率(下のほうは誰も押さない)
受験生はライトユーザー=必要に迫られたときに1,2ページ見るだけ、見つからないとすぐにあきらめる。女子高生は携帯がメイン、男子高生は家のPCで情報検索を行う。大学の検索をどうしたか在校生にアンケートをとったほうがよい。
3.アクセスログはWEBマーケッティングの必須アイテム、とくにリファラー(検索ワード)が重要。3つのキーワード=「訪問理由」「集客力」「誘導力」。なんらかの理由でWEBに来ている。それに応えるコンテンツを用意。
4.4月21日のデータの解析結果
訪問者約8000人、閲覧ページ約40000、一人当たり5ページ.
検索エンジン:Yahoo55%、Google42%。普通よりGoogleの比率が高い。高校生はYahooを使うので、普通ではない(高校生以外が多数いる)。
参照サイト=医学図書館、大学病院
トップページ入り口率=32%、直帰率=27%、サイト全体の直帰率36%
直帰率が低い=ちがうキーワードで来ている人がすくない=検索エンジン対策ができていない。
5.キーワード分析:大学に関する固有名詞65%、病院に関するもの=17%の計82%
あるカイロプラクティックの店では、キーワードの分析をもとに「顔のゆがみ」のコンテンツをトップページにもってきてアクセス数、売り上げが急上昇。
6.大学WEBサイトの分数式:資料請求数%アクセス数。分母、分子をいかに大きくするか。
7.アクセス数をあげるにはキーワードのアクセス数VSランクのロングテールで、上位のワードのアクセス数の増加は至難。だが、ロングテール部分は比較的容易。それで成功したのが龍谷大学。入試広報が徹底的にリファラーを分析し、検索ワードに対応するページを作成。
大学サイトでクラブ活動のPageの人気が高い、しかしそれを顧客に変える(コンバージョン)方向にはあまり力がいれられていない
コンバージョン率は0.95%。それをあげるには?
8.SEOの観点:「オープンキャンパス 薬学」で検索しても、100位以下。誰も見ないし、もちろんこない。
9.サイトマップをひっくり返す。昔はルートから降りて、登ってをくりかえしてWEBを読んでくれた。いまは、下にたどるのがメイン。下に下にたどるだけでよいようなサイトの構成を。
10. Another HTML lint gateway。HTMLの文法チェックのサイト
以上です。木村氏の話は分かりやすく、面白いものでした。
2010年7月30日金曜日
The Catcher in the Rye

ケアンズの出張中にで読んでいた本。原書ではなく、村上春樹訳のもの。いわゆる「ライ麦畑でつかまえて」ですが、タイトルには、英語+「キャッチャー・イン・ザ・ライ」だけ。
攻殻機動隊のStand Alone Complexで、アオイが自問自答した 『I'd pretend I was one of those deaf-mutes(+should I?)』というフレーズが気になったので読んでみました。読めば読むほど、アオイ少年と本の主人公ホールデンが重なる。ホールデンの口調がアオイ少年と非常に似ていて、ホールデンが「少佐以上の」超A級ハッカー(クラッカーが正しい)なら、アオイになるのだろうと、勝手に思いながら読みました。(また、アニメではトグサとアオイの印象が妙にダブっていたのですが、Wikipediaに『「笑い男は若い頃のトグサのような人間なのだろう」と意識しながら演じたという。』という山寺氏のコメントを見つけ納得。)
妹のフィービィーに、「ライ麦畑でつかまえたら」を「『ライ麦畑で出会ったら』っていうのよ」と教えられる場面が後半にあります。そのとき、ホールデンは『・・・何千人もの子供たちがいるんだけど、ほかには誰もいない。つまりちゃんとした大人みたいなのは一人もいないんだよ。僕の他にはね。それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ちそうになる子供がいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。・・・そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。I'd just be the catcher in the rye and all. 』
攻殻機動隊の「笑い男事件」がなければ、読まなかった本ではあります。「若いときはこういう風に感じていたよね」的な共感は感じられる本ではあり、まったくつまらない本ということはないです。村上春樹氏の解説は読んでみたかったですね。「著者の要請により、それが不可能になりました」という末尾の一文は残念です。
2010年7月18日日曜日
ケアンズ
StatPhys24という統計物理の国際会議のためケアンズに来ました。StatPhysは3年に一度、統計物理の全分野の研究者が集まる会議で、参加するのは前回のジェノバでのStatPhys23からの2回目。朝6時に到着し、ケアンズのエスプラネード通りという海に一番近い通りのコンドミニアムに7時着。コンドミニアムからは、トリニティー湾やラグーン、ラグーン・プールも見晴らせるすばらしいロケーションでした。近くを散策後、エアの疲れもあり、そのまま昼寝。明日からの会議が楽しみです。
もっとも、前回の参加の経験からは、統計物理ってこのままで大丈夫?という印象を抱いたので、そういうのを吹き飛ばすほどの面白い講演を期待したいものです。
ちなみに、コンドミニアムは、蟻さんがたくさんいるところを除けば快適です。蟻は、熱帯のリゾートなのだから仕方がないのでしょう。
登録:
投稿 (Atom)
