2009年8月19日水曜日

北方三国志12



「泣いて馬謖を斬る」。3度目の正直で、孔明が魏に侵攻。その作戦は、さすが孔明とうなるほどのもの。魏軍を蜀軍の本体にひきつけておいて、超雲、魏延の遊撃部隊に長安と魏の新皇帝曹叡を急襲を命令。魏への侵攻に際し、孔明は蜀の新皇帝劉禅に諸将の前で「出師の表」を捧げる。しかし、馬謖の軍令違反により、蜀軍は撤退をよぎなくされる。

北方三国志では、魏に侵攻するときに孔明が考案したとされる様々な新兵器の記述も、さらに出師の表でさえ記述しません。単に、「劉備が死んだ時から説き起こし、いまの蜀の状態を憂い、臣の道を唱え、帝たる劉禅の心得を語っている。」でおしまい。「これが孔明なのだ。・・・。一片の嘘もなく、微塵の甘さもない。そのくせ、誠実さと慈愛には溢れている。ほかの誰がこんな言葉を語ることができるのか」と馬謖に語らせるだけ。

馬謖と語り合う孔明。
「私の死が、いくらかでも丞相のお役に立つのでしょうか?」
「蜀という国に、役立つ」
「ならば望外の喜びです」
不意に孔明の眼から涙がこぼれ落ちるのを感じた。それはとめどなかった。
「丞相が、私のために泣いてくださいますか」
「さらばだ、馬謖。父と子のようにして過ごした歳月を」

そして、超雲も死に、五虎将軍は誰もいなくなってしまった。最後の13巻での孔明の死に様、司馬中達との死闘が楽しみです。(しかし、漢字の変換が大変だ。)

0 件のコメント: