娘に宇宙を語るにはどうするのかの参考にすべく読んでみました。
この本が想定するのは12歳の娘。内容は、宇宙には上空100キロ以上から静止衛星の3万6千キロまでのスペース(宇宙空間)と、宇宙の果てまでの遠い宇宙の二種類あるところから始まり、銀河、ビッグバン、銀河の進化、宇宙開発と展開していきます。宇宙開発では、限られた予算が国際宇宙ステーションにまわされてしまい、小規模な科学衛星で培ってきた日本の宇宙科学の良さが失われる危険性、2008年の宇宙基本法で宇宙開発を安全保障のためとするようになった、など。
感想としては、ビッグバンなら
サイモン・シンの「ビッグバン宇宙論」のほうが詳しくて楽しめるし、また、挿絵とかもあまりない(あっても白黒)ので、ビジュアル的にもイマイチ。国際宇宙ステーションがサッカー場ほどの大きさで、3人でメンテしながら運用しているとか、太陽系外惑星の探索には、惑星によって恒星の速度が変化することで行い、その精度は毎秒10メートル。現在までは、恒星の近くに非常に重い惑星のみが発見されているだけで、地球程度の重さの惑星は、現在の精度では無理と、ところどころ参考になることがありました。
娘に話すのに、いきなり「ひも理論と双対性」とか「ブラックホールの蒸発」というわけにもいかないので、まっとうな解説本だとは思います。9年後に12才にある娘に感想をきけるよう努力します。
0 件のコメント:
コメントを投稿