「痴漢は死ね」
主人公の父親のモットーらしいです。どうしても人を殺さないといけない状況になることはあるかもしれない。なので殺人は許す。けれど、どうしても痴漢しないといけない状況になることはない。だから「痴漢は死ね」。たしかに説得力がある言葉です。
首相暗殺の容疑者にされた青柳の逃亡を描いた小説です。プリズンブレイクのマイケルの兄のリンカーン・バロウズと同じ立場で、敵は巨大組織でというのも同じ。けれども、青柳にはマイケルみたいな兄思いのスーパーマンはいない。数名の友人、その友人、同僚そして両親たちなどの数少ない人々が陰で支えてくれるだけ。けれど、意表をつく展開が張り巡らされた伏線とともに展開する点はプリズンブレイクと互角。とにかく、一気に読ませてくれる傑作です。
「俺に残っている武器は、人を信頼することくらいなんだ」
「そんだけ騙されて、まだ信じるんですか?」
今月末から
映画公開もあるみたいなので、堺雅人さん演じる青柳の逃亡劇を見てこようかとも思うのですが、多分DVDを待つでしょう。
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